都市空間を、経済とコミュニケーションの両軸で評価

7社会評価の二軸

都会暮らしは、地域生活がサービス消費となりがちな、私有と交換経済価値ばかりが強調されますが、個人や社会の欲求は、対象を共感するコミュニケーション価値という側面があります。
・ 個人・社会の欲求を所有・交換と同時にコミュニケーションの質が価値に

5社会性を育むミラーニューロン

地域福祉生活とその舞台の街づくりも、経済効果とともにコミュニケーション効果という評価軸が必要です。
経済効果は信用の増幅効果、コミュニケーション効果は信頼の増幅効果。
信用は産業革新から金融資本投機市場まで拡張し、信頼は個人の心身の境界を拡張し、共感・創発・リスク対応まで及びます。
6 コミュニケーションの累積が社会

ウチからソトへ、意識的には、デジタル・ネットワークによるメディア・コミュニケーションで、グローバルに広がりました。
テキスト・図象・画像・音声・映像も、個別ではなく相乗的に使われ、アイコン(イコンとイデア)、グラフィック・レコーディング、データ・ビジュアリゼーション、AR/VR/MRと、センシング・AI・シミュレーション、、、など、人の五感を拡張し続けます。

モノは、その創作・保有・廃棄までの時間の経過のなかで、コミュニケーションを媒介しています。モノは私有され・売買交換され、またコピーされ・フィギュアとして模されたモノがコミュニケーションを増幅します。

しかし、コミュニケーションの累積を担うのは、環境から身体・脳までの刺激を総合的(意識的・無意識的・物理的)な、誕生から成長・成熟にいたるまで、身体が交感しつづけるリアルな空間です。


今、都会が合理的な経済価値交換空間になり、所有者・管理者・利用者が分かれて、限られたコミュニケーションしか残らなくなってきています。
コロナ禍での外出自粛を解いてゆくときは、ソト暮らしの復興の機会でもあります。
2040年の実現を目指す、銀座築地周辺緑のネットワーク構想とつながる、身近なソト暮らしの場づくりを目指しています。
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コロナ禍を超える街ぐらし ネット流民ではなく、chatGPTでの問いかけ、語り合い、慈しみ合う街へ

バルセロナ市サンパオ病院旧病棟郡は、植民地から持ち帰る疫病やスペイン風邪を超えた歴史を語ります。
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サグラダ・ファミリアへのガウディ通りは、中央に歩行者専用スペース、両脇に荷さばき車線と建物前の歩道。
sDSC01462 ガウディ通り トラック - コピー
パブリック・ベンチとともに、店頭のオープンカフェ・レストランが増え、視界を妨げにくい日よけも。
バルセロナ ガウディ通り - コピー
マリア塔の完成に歓び集う市民が、スマートシティの土壌です。
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スマートシティを棲みこなすスマートシチズンへ 地域共生社会の賢い市民に

スマートシチズンは、生活の質・経済的成長・環境にデジタル・コミュニケーションを生かしてに賢く関わり続ける、市民の姿です。

スマートシティ:賢い街づくりは、DX,AI、ChatGPT・・・などの手段からでなく、問いかける賢い市民が前提

スマートシティ:賢い街づくりは、DX,AI、ChatGPT・・・などの手段からでなく、問いかける賢い市民が前提

スマートシティもスーパーシティと混同され、既存のアナログデータをデジタル化したビックデータから、産業社会的なのイメージが作られがちです。
今使われる、DX:Digital Transformation:デジタル・トランスフォーメーションは、いろいろな意味を込め、解釈されてもやむを得ない用語です。
Transとは、交差するという意味で、Xと表示されるわけですが、何を交差するかの意図が、幅広いのです。
1.デジタル化が現在つかわれている人の計測・記述によるテキスト・数学の範囲
2.IoT:全てのモノがネットワークでつながり、デジタル化された数値・記号・テキストで、最適化してゆくこと。論理:価値感は人為的に設定。
3.ChatGTPのように、表現されたデータを週数し続け、問いかけに対して総合的に答えるAI:ディープラーニング型

データ依存による産業社会的スーパーシティと、この1.2.3.の延長上にあるようですが、スマートシティとは、前提が違うようです。
スマートシティの主役は、市民の意思なのであり、どのようなデータをどのように測り・評価し・活用するかという価値感ありきなのです。

それぞれの情況の市民それぞれのズレやブレから、未来は紡ぎつづけられるのでしょうに。
未だに参照している バルセロナ滞在の記録です。
スマートシティを棲みこなすスマートシチズンへ 地域共生社会の賢い市民に

「中央区基本計画2023(仮称)」中間のまとめ への提言 DX:Digital Transformation の徹底した活用を

     「中央区基本計画2023(仮称)」中間のまとめ への提言
ソト暮らし テーマ

要点:DX:Digital Transformation の徹底した活用を

3つのまちづくりの視点 と 9つの基本政策 には、目的・活動・成果が広範に計画されています。
しかし、それぞれを、実行してゆくときの現状・経過の観察・記録・伝達・協議・決定活動の経過観察・調整をするコミュニケーション手段についての、記述がありません。
人の観察・印刷物やPDFで保管・読み取りで、誰もが同じような理解・検討・決議・行動ができるという暗黙の前提にたっています。
しかし、人の観察から決議まで、人材・時間・場所などを同期して進める、従来の町規模での運営では、輻輳した現代都市では、非効率です。すでに始まっている、センシング・デジタル・データ・ネットワーク技術を使い切ってこそ、この国際的なメガロポリス:東京の中央区が動くでしょう。

そのためには、多様に解釈されるDX:Digital Transformation の徹底した活用により、江戸以来の人間中心の生活・都市文化を再興する必要があります。

まちづくりの視点1・2・3に分けてその活用の要点を述べます。
1.一人一人の生き方が大切のされた安心できるまちを目指して。
 基本政策1(健康、生活衛生、保健医療)
 基本政策2(子育て支援、障害者福祉、高齢者福祉)
 基本政策3(共生社会、男女共同参画、権利擁護、生活支援)
マイナンバーカードの個人認証機能を最大限に使い、プライバシーに対処できる分散データエコシステムにより、個人・世帯・地域・組織の必要な人だけが、課題・活用現場で必要な時だけ、情報を参照し合い、総合的な解決をしてゆきます。
健康・衛生・保健から、養育・障がい・高齢化対応を、世代・地域・生活スタイルを超えて、支え・補い・楽しむためには、互いにを認め合い・出来ること・出来ないことを知り合い、生活現場での解決・充足してゆく必要があります。
さもなければ、施設・事業サービスが担保した活動内容だけに頼らざるを得なくなり、隙間だらけの生活サービスの消費に止まります。
また、市民からの限られた児童・民生委員、青少年指導委員の活動の範囲を超えて、住民の急激な増加は進んでいます。

2.快適な安全な生活をおくるための都市環境が整備されたまちを目指して
 基本政策4(防災、危機管理、生活安全、住宅、住環境)
 基本政策5(公園、緑地、水辺、環境保全、循環型社会)
 基本政策6(道路、交通、地域整備)
センシング・データ・ネットワークを張り巡らして、人の観察・記録・検討の手間と時間を短縮して、持続的な自然・人工環境データを活用して、自動・半自動・人での対応に分散します。
空間が不足している中央区、道路面積は29%越え、動かない自家用車の駐車スペース、小口配送が増えた物流の荷さばきなど、快適で安全な都市空間を脅かしています。3000万人の広域首都圏・東京の人の移動は鉄道に依存し、大規模物流拠点は周辺部へ。駅・公共バス停・大規模駐車場からのスモール・モビリティは、多様化し続けるでしょう。減少する自家用車駐車スペースは、狭小な店舗のバックヤード・小口宅配の中継所、或いは路地に該当する寛ぎ空間になり大規模再開発にたいする人間スケールの空間を確保できるでしょう。
このような変革をするためには、人手での交通・通行調査ではなく、AIセンサー・カメラでのネットワークを張り、リアルタイムでの都市生態の実態把握が必要です。
さすれば、現状利用での課題・バリアーの改修、仮設での実験・実証、改良、立て替えなど、街のメンテナンス・リノベーションは進めてゆけるでしょう。
また、グリーン・インフラの充実も、路地の鉢植え・プランターでの生活文化を、公開空地やベランダ活用・活動促進にも活かしながら、環境保全・循環型社会を進めることでしょう。
国土交通省の、ホコミチ(歩行者優先道路施策)、ウォーカブル(歩き寛げる道路空間)、ミズベリング(水辺偶感の活用)など、常設だけでなく、季節・曜日・時刻別の空間シェアや、施設・仮設物設置など、リアルタイム・詳細位置データがあればこその施策がすすんでいます。

3.輝く個性とにぎわいが躍動を生み出すまちを目指して
 基本政策7(商業振興、産業振興、観光)
 基本政策8(学校教育、家庭教育への支援、青少年健全育成、生涯学習、スポーツ)
 基本政策9(コミュニティ、文化振興、国際交流、地域間交流、平和)
中央区は、人とモノと情報が分離していない人間中心の街です。
日本橋から京橋・銀座の商業・ビジネス街活動も、これからの創発し合う文化経済市場の舞台として、この歴史を活かす立場にあります。 ここでも、一人一人の個性を認め合うための、個人・組織の認証とプライバシー・秘匿権と活用を活かす分散データエコシステムが必要です。街中が養育・教育・研究・再学習や習得・協議・競合の場になります。
一人一人が、自身のコミュニティを多層につくり、主体的に動ける居場所と、訪ね合い・向けられる他所を、リアル+デジタル・ネットワーク上に持つようになります。 その結果として、文化が進行し、多様な価値同士が刺激し合うバランスにより、平和という持続的な状態が続くでしょう。
ここに必要なのは、オープンデータとリアルな人同士が出会い・寛ぎ・楽しみ合う空間です。
幸いなことに、伝統的な芸能舞台空間を維持し、意識下の心身の技を磨き上げた人達の晴れ舞台が、中央区にはあります。
農林水産の自然の恵みを選び・集め・さばき・調理して楽しませてくれる築地・日本橋・銀座があります。
脳から身体・環境までの刺激の循環が解明されてきたのは、微細なセンシング・データ技術であり総合的に検討できるネットワークとコンピューティング技術です。
その心身と自然・人工環境とが何を’快’とし、持続してゆくか? 街暮らしの土壌の深い中央区を活かすのは、
最先端のセンシング・デジタル・ネットワークと根の深い生活背景を持つ人でしょう。

基本計画の基調に、是非、本質的なDXを織り込んでいただきたく、街暮らしを観察しつづけた立場からの提言です。

お寺がまちに開き直して 築地場外市場内 円正寺で子育て支援仲間が「えんまる」

お寺がまちに開かれていた時代がありました。 今一度、檀家ばかれでなく、まちの人たちと伴に開き直す時が来ているようです。
円正寺 通り

お寺で遊んじゃおう!~築地場外市場円正寺徒歩0分図書館「えんまる」2022冬
2022年11月26日(土) 築地場外市場内 圓正寺
主催:中央区コミュニティープラットフォーム
協力:圓正寺、ぎんいち(銀座一丁目駅徒歩1分図書館)

親子の居場所、築地場外市場 円正寺「えんまる」で絵本読みを聞いたり工作したり


円正寺(境内=裏空き地)で焼き芋、「えんまる」プロジェクトは、中央区担い手養成塾OB繋がりから


工業化・都市化に沿って、機能別に住まいと学び場・職場・遊び場が分かれた極限は、大規模化・機能別の分かれた個別空間や私室から、自動車・移動のための通りをより効率よく、移動するための公開空間ばかりになりました。
今、ほこみち(歩行者優先道路)、ウォーカブル(歩き寛ぎやすい道)、ミズベリング(水と親しむ空間づくり)などが、進み始めています。
そして、公共地ばかりでなく民地でも、ソトに開き人同士の関わりを楽しむ人が増えてきています。

プロフィール

machihito

Author:machihito
この10年程「まちひとサイト」で東京都中央区を軸に、街暮らしを取材・記録してきました。 世代やライフスタイル間ばかりでなく、一人一人が孤立しがちな都会生活。
「まちひと空間研究会」として、互いに見合い・認め合う街暮らしの手がかりを、ソトに求めて探して、記録しています。個人をウチからソトに半開きにして、関わり合う楽しさ、補い合い、創造を求めています。

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